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ご案内と情報公開

人と動物とのより良い共生社会の実現に向けて

 日頃は獣医師会活動にご理解、ご協力をいただきありがとうございます。
 当会は愛玩動物や家畜の診療を行う獣医師はもとより、県や市町に勤務し、家畜衛生対策や食品衛生、動物愛護、感染症対策等公衆衛生分野や環境保全業務に従事する獣医師、また、畜産団体や民間企業、大学等において各種検査や調査・研究を行っている獣医師など、約550余名から構成されています。
 古来より人と動物は様々なところで密接に関係し、共存してきました。
 しかしながら、現代においては国際化の進展と相まって複雑な問題も引き起こしています。
 例えば、豚熱や鳥インフルエンザなど越境性動物疾病の発生による畜産物の生産性低下、犬や猫の不適正飼養に起因する殺処分問題や住民トラブル、野生鳥獣の人家地域への侵入及び危害の発生や農産物被害、外来生物による日本固有種への脅威、また一方では世界で毎年約4万種の動物が絶滅の危機に瀕しており、生物多様性の保全が叫ばれています。
 このような状況にあって、我が国でも国民生活や経済活動に多大な影響を及ぼした新型コロナウイルス感染症、SARS、新型インフルエンザ、狂犬病、エボラ出血熱等はいずれも動物由来感染症であり、その予防やまん延防止には、人と動物の健康と環境の健全性を一体的に守る「ワンヘルス」の実践に基づく対策が必要とされています。
 当会においても、微力ながら会員の力を結集し、より良い人と動物の共生社会を目指し、各種事業に取り組んで参ります。


公益社団法人 岐阜県獣医師会
会長理事 柴田 真治